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2016年05月26日

LA SPORTIVAスポルティバ VALDIFIEMMEバルディフィメ〜見た目はクラシカル、中身はハイテクノロジー〜



チロリアンシューズに続いて

スポルティバ社の職人仕上げシリーズ第2IMG_0470.JPG

今回は登山靴ど真ん中オールレザーマウンテンブーツVAL DI FIEMME(バルディフィメ)です。

スポルティバ社の本社工場のあるドロミテ山塊の山麓にある町、バルディフィメをモデル名にしていることからもスポルティバ社の思い入れの強さを感じます。


少しスポルティバ社のルーツに触れておきます。


創業1928年ナルシオ・ディラディオはバルディフィメにて、森林や農家で働く人のために革の靴を作り始めました。

第二次世界大戦中にはイタリア軍への正式な供給会社として軍靴も作っていました。

戦後最強のアルピニストのひとりとされるラセデリ氏とソルダ氏がイタリア隊として1954K2に初登頂した際スポルティバ社の革靴を履いていたことも有名です。

現在もマウンテン界では国内では近藤謙司氏、花谷泰広氏、山岸慎英氏、クライミング界では野口啓代氏、マウンテンランニング界では望月将悟氏などをはじめとした多くのトップアスリート達が使用しております。

スポルティバ社というとトランゴS EVOに代表されるハイテク登山靴のイメージが強いと思いますが、

オーソドックスな革靴もしっかり作っているんです。

このバルディフィメは一度廃番になってしまったのですが、あまりにも完成度の高い靴だったため

ニッピン別注で復活いたしました。

しかもソールは、当時にはないインパクトブレーキシステム採用というグレードアップオプション付。

別注モデルのため、在庫限りの販売となります。


そこで、バルディフィメの魅力を今一度紐解いていきたいと思います。

その前に、以前書いたこちらの記事をご一読いただけると嬉しいです。


革靴とナイロン靴、どっちがいいの?



625


バルディフィメにおいて驚くのはまず、その重量です。

通常800900gある革の登山靴界に於いてバルディフィメの625gは異端です。

最早この重量はナイロン靴をも凌駕しています。

なぜここまで軽くできるのか、それは無駄の徹底排除と素材の見直しです。



カカト

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登山靴で一番重要なポイント、それはカカトの収まりです。

カカトは靴の心臓部です、ここで靴が決まると言っても過言ではないくらい重要なポイントです。

なので普通の革靴はカカトの収まりを良くする為インナーにパッドを付けます。

パッドによりカカトの収まりを良くしています。

ですが、バルディフィメはパッドをほとんど使用していません。

代わりにアッパーを絞り込むことでカカトの収まりを良くしています。

アッパーを絞り込むことでパッドのようなヘタリの回避できるので長期的にもカカトの収まりを維持できます。

これが実現できるのはスポルティバ社の80年以上に渡るデータの蓄積と職人の匠の技によると言わざるをえません。



3D FLEXの原型

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アッパーのこだわりはこれに尽きません。

足首の革の合わせ部分をV字にすることで革靴でありながら足首の動きを妨げません。

そうです、スポルティバの代名詞とも言える3D FLEXの原型です。



アンクルパッド

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さらにカカト部分のV字カット。

このカットが、下山時のアキレス腱のストレスを感じさせません。



フルグレインヌバックレザー2.6mm

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そして何よりフルグレインヌバックレザー2.6mmです。

履くごとに足に馴染んでくれるのは革ならではです。

また、ナイロンとは比べものにならない耐久性も魅力です。



ロックシステム

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凄いのはアッパーに限りません。

足首のフックにロック機構が付いています。

これが下山時の足のズレを防ぎ爪を守ります。

今でこそ本格登山靴には多く採用されるようになりましたが、

最初にロック機構を搭載したのはスポルティバです。



ラバーバンド

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ラバーバンドをぐるりと一周回すことで剛性と耐久性、耐摩耗性がアップしています。



マイクロポーラス

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ミッドソールにも軽量でありながら衝撃吸収性能、また経年劣化に強いマイクロポーラスを使用しています。



インパクトブレーキシステム

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ビブラム社とスポルティバ社が共同開発したこのソールは通常のソールパターンに比べ

20%衝撃を軽減し、また下山時のグリップ力もアップするので膝への負担を大幅に軽減します。



クラシカルなルックス

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やはりこの雰囲気はオールレザーブーツならではでしょう。

ヌバックの質感もいいですが、WAXを塗り込むことでさらにオールドな雰囲気にするのもいいですね。




こんな方へ


テント泊はもちろん小屋泊山行で、とにかく一番楽をさせてくれる靴をお探しの方には

これ以上の靴は無い、と断言できるほどオススメです。

また、ハイテク系登山靴よりクラシカルな革靴は好み、だけど最新テクノロジーは欲しい

こんな方にもぴったりです。

永く付き合える相棒のような靴になってくれることでしょう。

逆にスピードを求める方や、装備の軽量化を突き詰めている方には向いていないかもしれません。

そんな方にはトランゴシリーズ、マルチファンクションシリーズがオススメです。


常に世の中を驚かす最新テクノロジーを搭載した登山靴をリリースするスポルティバですが、

原点とも言える靴をご紹介させていただきました。


posted by ニッピン at 18:06| 登山靴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする